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天ぷらの衣~サクサクの衣を作るための裏技~

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天ぷらの衣~サクサクの衣を作るための裏技~

家庭で天ぷらの衣を美味しくするには?

天ぷらと聞けば、何を思い浮かべるでしょうか。 サクッ!!という音とともに聞こえてくる熱々の天ぷらは、専門店や和食屋さんなど、お店で美味しくいただけます。ご家庭で作ろうと思えば、なかなかお店の様にはならない。なぜだろう??基本的な天ぷらの衣と、裏技各種・応用実践をまとめましたので、ご覧ください。

基本的な天ぷら衣

【材料】

小麦粉:150㏄

水:100㏄

卵 :1個

粉:水+卵=1:1

これを混ぜるだけです。しかし、サクッ!!っと、ならない時が多いです。では、オススメの美味しくする調味料を見ていきます。

裏技5選

①酒を足す

清酒

酒のアルコールは、揮発性が良く沸点が低いので、衣を激しく沸騰させる事が出来ます。少ない油で揚げるご家庭でも、具を入れた時に、油の温度をあまり下げません。結果、サクっとした天ぷらにし仕上げる事が出来ます。また、酒にはうま味を足す効果もあります。

②酢を足す

穀物酢

酢には、小麦粉に含まれるグルテン(粘り)の生成を抑える効果があります。天ぷらの衣を混ぜすぎてしまうと、粘りが出て、カラッと揚がりにくいです。酢を入れる事によって、カラッと揚がりやすくなります。

③マヨネーズを卵の代わりに使う

マヨネーズ

そもそも、天ぷらがベタッとなってしまう原因は衣に水分が残っているからです。マヨネーズを使用する事によって、衣の中にある油の温度を、卵を使用する時に比べて、高い温度に上昇させる役割があります。衣の中にある水分も蒸発し、気泡が多数出来、サクサクとした天ぷらにする事が出来ます。

④片栗粉を入れる

片栗粉

小麦粉の一部に片栗粉を入れて、揚げるやり方です。入れすぎてしまうと、モチみたいになるので、オススメしません。

⑤氷で冷やす

これは、なるべく天ぷらの衣を冷やす事によって、グルテンの生成を抑えて、カラッと揚がりやすくする方法です。氷を加え過ぎてしまうと、天ぷらに衣が付きにくくなります。冷蔵庫で冷やすだけでも同様に、グルテンの生成を抑える事が出来ます。

全部加えて天ぷら衣を作ったらどうなるか?

調べていますと、天ぷらの衣を美味しくする方法は、上記で述べた以外にも多数存在します。1種類や2種類を加えた天ぷらの衣は、サクッと揚がると言われていますが、果たして全部使用すると、どうなるのでしょうか?今回紹介した調味料を全部足して、『長いものてんぷら』を作りました。今までの経験を生かして紹介致します。

材料

水:500㏄
酒:15㏄
酢:15㏄
片栗粉:75g
薄力粉:75g
マヨネーズ:15g
卵 :1個
氷:3個

作り方

1. 材料を全て合わせて、天ぷらの衣を作り、長いもに衣を付ける。

2. 温度が170度位になったら長いもを入れ、揚げる。

3. 油切りに取り出して、盛り付けて完成。

結果

衣は確かに美味しいが、サクッ!と揚げるには温度管理が大事

今回、自宅で天ぷらを作ってみて、温度管理も重要だと気付きました。天ぷら屋さんなどでは油の温度が下がらないように大きい鍋を使用しています。ご家庭で天ぷらをする場合は、大きい鍋で揚げることが難しいので〈作り方2〉の写真の様に、少量ずつ揚げていく事をオススメします。全部の調味料を加えると、材料費がかなりかかりますので、上記で紹介した調味料、1種類か2種類位使用するのをオススメします。

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