かぶ,カブ,蕪のとは
原産地はヨーロッパ西南部の説と、アフガニスタンの説があります。焼くと食感や甘味が変化するため、さまざまな楽しみ方ができる食材です。春の七草として、すずなと呼ばれています。最も古くから親しまれた野菜のひとつです。日本では、アフガン型のかぶが主流でしたが、ヨーロッパ型の品種も導入されました。特に東日本を中心に分布しています。
かぶ,カブ,蕪の特性
アブラナ科 アブラナ属1~2年生草本
かぶ,カブ,蕪の学名
Brassica campestris (rapifera group)
かぶ,カブ,蕪の英米語
turnip
かぶ,カブ,蕪のドイツ語
weibe Rube
かぶ,カブ,蕪のフランス語
navet
かぶ,カブ,蕪の別名
かぶら
すずな
かぶ,カブ,蕪の値段 価格の市場相場
東京都中央卸売市場 年平均は、142円/kgです
大阪中央卸売市場 年平均は、201円/kgです
2018.平均卸売価格:円/kg
東 京 | 大 阪 | |
年平均 | 142 | 201 |
1月 | 217 | 292 |
2月 | 201 | 278 |
3月 | 139 | 185 |
4月 | 123 | 248 |
5月 | 125 | 201 |
6月 | 130 | 204 |
7月 | 139 | 196 |
8月 | 170 | 200 |
9月 | 163 | 244 |
10月 | 151 | 247 |
11月 | 114 | 170 |
12月 | 106 | 121 |
かぶ,カブ,蕪の品種
歴史の古い野菜のため、地域ごとに独特の地方品種が発達しています。形や色、大きさは様々で、東日本にはアフガン型とヨーロッパ型の雑種起源(西洋系)が多く、西日本にはアフガン型のかぶ(東洋系・日本かぶ)が多いようです。全国的に栽培されているのは小かぶで、栽培時期によりたくさんの系統が分化しています。大かぶは(聖護院系)は京都を中心に関西地方で栽培が多いようです。
東洋系
品種群の寄居:代表品種は新潟の寄居で、類似品種は小姫です。
品種群の今市:代表品種は奈良の今市で、類似品種は早生今市です。
品種群の天王寺:代表品種は大阪の天王寺、切葉天王寺、徳島の加茂です。
品種群の聖護院:代表品種は京都の聖護院、滋賀の新近江です。
品種群の近江:代表品種は滋賀の近江、類似品種は京都の東寺です。
品種群の大野紅:代表品種は福井の大野紅、滋賀の彦根・万木、島根の飯島、鳥取の米子です。
品種群の大藪:代表品種は滋賀の大藪、島根の津田です。
品種群の日野菜:代表品種は滋賀の日野菜、愛媛の伊予緋です。
品種群の酸茎菜:代表品種は京都の酸茎菜・松ヶ崎、静岡のみずなです。
品種群の野沢菜:代表品種は長野の野沢菜、山梨の鳴沢菜・長禅寺蕪菜です。
西洋系
品種群のセブン・トップ:代表品種は北海道のセブン・トップ、茨城の下総、新潟のけんしんです。
品種群の佐波賀:代表品種は京都の佐波賀、福井の山内です。
品種群の長:代表品種は岩手の長、秋田の由利長です。
品種群のゴールデン・ボール:代表品種は北海道のゴールデン・ボールです。
品種群の飛騨紅:代表品種は岐阜の飛騨紅、福井の河内です。
品種群の温海:代表品種は山形の温海、長野の開田です。
品種群の藤沢長:代表品種は山形の藤沢長・牛蒡野・肘折、岩手の南部赤です。
品種群の舞鶴:代表品種は京都の舞鶴、岐阜の石徹白、長崎の長崎赤です。
品種群の小かぶ:代表品種は東京の金町、福岡の博多小かぶです。
かぶ,カブ,蕪の保存
貯蔵の最適温度は 0℃で、湿度は 90~95%です。貯蔵の限界は2~4か月ですが、一般に品質が保たれる期間は10日以内です。
かぶ,カブ,蕪の調理
味や用途は大根と似ており、形だけが異なります。葉の部分は大根より軟らかくて、漬物や煮物には葉も一緒に用いることができます。葉だけを食べるときは、煮ると味が単調なので油で炒めたほうが良さそうです。大型のかぶは、中心をくり抜いて肉詰めすれば含め煮ができます。
かぶ,カブ,蕪の旬
3月~5月と、10月~12月です。
かぶ,カブ,蕪の産地
千葉、埼玉、青森など
かぶ(葉/生)の栄養成分
可食部100gあたり
成分名 | 値 | 単位 | |||
廃棄率 | 30 | % | |||
エネルギー | 20 | kcal | |||
84 | kJ | ||||
水分 | 92.3 | g | |||
たんぱく質 | 2.3 | g | |||
アミノ酸組成によるたんぱく質 | (2.0) | g | |||
脂質 | 0.1 | g | |||
トリアシルグリセロール当量 | (0.1) | g | |||
炭水化物 | 3.9 | g | |||
灰分 | 1.4 | g | |||
無 機 質 |
ナトリウム | 24 | mg | ||
カリウム | 330 | mg | |||
カルシウム | 250 | mg | |||
マグネシウム | 25 | mg | |||
リン | 42 | mg | |||
鉄 | 2.1 | mg | |||
亜鉛 | 0.3 | mg | |||
銅 | 0.10 | mg | |||
マンガン | 0.64 | mg | |||
ヨウ素 | 6 | μg | |||
セレン | 3 | μg | |||
クロム | 2 | μg | |||
モリブデン | 16 | μg | |||
ビ タ ミ ン |
A | レチノール | (0) | μg | |
カロテン | α | 0 | μg | ||
β | 2800 | μg | |||
β−クリプトキサンチン | 41 | μg | |||
β−カロテン当量 | 2800 | μg | |||
レチノール活性当量 | 230 | μg | |||
D | (0) | μg | |||
E | トコフェロール | α | 3.1 | mg | |
β | 0.1 | mg | |||
γ | 0.1 | mg | |||
δ | 0 | mg | |||
K | 340 | μg | |||
B1 | 0.08 | mg | |||
B2 | 0.16 | mg | |||
ナイアシン | 0.9 | mg | |||
ナイアシン当量 | (1.7) | mg | |||
B6 | 0.16 | mg | |||
B12 | (0) | μg | |||
葉酸 | 110 | μg | |||
パントテン酸 | 0.36 | mg | |||
ビオチン | 2.7 | μg | |||
C | 82 | mg | |||
脂 肪 酸 |
飽和 | (0.01) | g | ||
一価不飽和 | (Tr) | g | |||
多価不飽和 | (0.04) | g | |||
コレステロール | (0) | mg | |||
単糖当量 | – | g | |||
食 物 繊 維 |
水溶性 | 0.3 | g | ||
不溶性 | 2.6 | g | |||
総量 | 2.9 | g | |||
食塩相当量 | 0.1 | g | |||
アルコール | – | g | |||
重量変化率 | – | % |
出典.日本食品標準成分表2015年版(七訂)
かぶ(根/皮つき/生)の栄養成分
可食部100gあたり
成分名 | 値 | 単位 | |||
廃棄率 | 9 | % | |||
エネルギー | 20 | kcal | |||
84 | kJ | ||||
水分 | 93.9 | g | |||
たんぱく質 | 0.7 | g | |||
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0.6 | g | |||
脂質 | 0.1 | g | |||
トリアシルグリセロール当量 | (0.1) | g | |||
炭水化物 | 4.6 | g | |||
灰分 | 0.6 | g | |||
無 機 質 |
ナトリウム | 5 | mg | ||
カリウム | 280 | mg | |||
カルシウム | 24 | mg | |||
マグネシウム | 8 | mg | |||
リン | 28 | mg | |||
鉄 | 0.3 | mg | |||
亜鉛 | 0.1 | mg | |||
銅 | 0.03 | mg | |||
マンガン | 0.06 | mg | |||
ヨウ素 | – | μg | |||
セレン | – | μg | |||
クロム | – | μg | |||
モリブデン | – | μg | |||
ビ タ ミ ン |
A | レチノール | (0) | μg | |
カロテン | α | 0 | μg | ||
β | 0 | μg | |||
β−クリプトキサンチン | 0 | μg | |||
β−カロテン当量 | 0 | μg | |||
レチノール活性当量 | (0) | μg | |||
D | (0) | μg | |||
E | トコフェロール | α | 0 | mg | |
β | 0 | mg | |||
γ | 0 | mg | |||
δ | 0 | mg | |||
K | 0 | μg | |||
B1 | 0.03 | mg | |||
B2 | 0.03 | mg | |||
ナイアシン | 0.6 | mg | |||
ナイアシン当量 | 0.8 | mg | |||
B6 | 0.08 | mg | |||
B12 | (0) | μg | |||
葉酸 | 48 | μg | |||
パントテン酸 | 0.25 | mg | |||
ビオチン | – | μg | |||
C | 19 | mg | |||
脂 肪 酸 |
飽和 | (0.01) | g | ||
一価不飽和 | (0.01) | g | |||
多価不飽和 | (0.05) | g | |||
コレステロール | (0) | mg | |||
単糖当量 | 3.0 | g | |||
食 物 繊 維 |
水溶性 | 0.3 | g | ||
不溶性 | 1.2 | g | |||
総量 | 1.5 | g | |||
食塩相当量 | 0 | g | |||
アルコール | – | g | |||
重量変化率 | – | % |
出典.日本食品標準成分表2015年版(七訂)
かぶ,カブ,蕪の価格相場
京都府
聖護院かぶは江戸時代享保年間に始まる伝統やさい。真っ白できめの細かい肌が目を引きます。厚めに皮をはぎ、芯の軟らかいところを利用ください。底冷えする冬が甘みと香りが増して最も美味しい時期です。聖護院かぶといえば、千枚漬けの材料として有名ですが、かぶら蒸し、サラダの生食にも利用できます。というわけで、京都の冬の味覚を代表します。緻密で軟らかく上品!京都らしい食材です。
山形県
ルタバガは北欧のスウェーデンが原産と言われているアブラナ科の野菜で、「スウェーデンカブ」や「カブハボタン」とも呼ばれています。外見は日本の蕪によく似ていますが、分類的には西洋アブラナの変種とされていて、蕪とは違った食感やおいしさを味わえる野菜です。寒さに強い野菜なので、北欧の寒い地域で育てられてきました。寒さにあたると甘みが増しておいしくなります。肉質は蕪や大根よりもずっと固く締まっています。甘いような独特の香りがあり、味はほんのり甘味が感じられ、蕪とは違った風味があります。食べ方もじゃがいものような食べ方が一般的です。
山形県
江戸時代から続く伝統野菜の赤かぶ。先祖代々種を受け継ぐほど、山形では親しまれてきました。山形の珍しい伝統野菜の赤 かぶ「南沢かぶ」を是非一度召し上がってみて下さい。